学長室だより
日本一の大学を目指して
新年明けましておめでとうございます。穏やかな新年を迎えました。皆さまのところはいかがでしょうか。
今から28年前のことです。敬和学園大学の開学3か月余り前のクリスマスに、開学時の教職員スタッフが勢ぞろいをして月岡温泉で初顔合わせをし、互いに自己紹介をして抱負を語り合いました。
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開学前の教職員顔合わせ(中央が山田学長)
それから20年余り経って、ある職員が準備室時代を含めて勤続20年表彰を受けた時のことでした。そのあいさつの中で、開学前の教職員の顔合わせの際に、私が「日本一の大学を目指したい」と言った抱負を引き合いにして励んできたことを証したのでした。私はそれを聞いて驚くと同時に赤面しました。確かに初顔合わせで私が述べた抱負を思い出しましたが、その時の私は定員割れの中で共生社会学科を生み出していく現実に捉われていて、私の心境は20年前の私の抱負とはかけ離れていたからです。
しかし、あるチャペル・アワーの中で、私は恥を忍んでその抱負と心境のギャップを告白して、新たに教育の面で「日本一の大学を目指して」いきたいと抱負を述べました。すると「敬和は既に日本一の大学です」と言って慰めてくれる社会人学生もいました。その翌年の7年前に私も勤続20年表彰を受けた際に、バドミントンやアーチェリーの学生日本一が出たので、その抱負が一部実現しつつあるとあいさつで述べました。
この度、職員の倉島謙氏が退職する際に、趣味で描いたばかりの白富士の油絵を大学に寄贈してくださいました。「日本一の大学を目指して」励んでこられた方のメッセージを改めて心に刻みました。(山田 耕太)
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退職された倉島謙氏が描かれた白富士の油絵