学長室だより

AEDの使い方を知っていますか?

皆さんは心肺停止した人を助けるAEDの使い方を知っていますか?新発田市消防団の方々による初期救命研修会が行われ、多くの教職員が参加しました。研修では最初に、心筋梗塞などの緊急性の高い疾患について、倒れている人を見つけた時の初動、救急車が到着するまでの平均10分の間にできることなどを紹介するビデオを見てから、5つのグループに分かれて、人形を使った講習を受けました。全員が実際に倒れている人への声のかけ方、胸骨圧迫(心臓マッサージ)の仕方やAEDの使い方を実践しました。やってみて、胸骨圧迫が重労働であることを知りました。またその日に教えてもらったことをいくつか紹介します。
・呼吸していたり心臓が動いている時は圧迫せずに、救急車が来るまで励ます。
・救急車を呼ぶべきか迷った時は、#7119に電話して指示を仰ぐ。
・交通事故などで流血している場合は、胸骨圧迫をしてよいか119番して指示を仰ぐ。出血している部位を圧迫して止血したり、心臓より上に上げる。
・胸骨圧迫する時は、みぞおちのあたりを5センチくらい胸が沈む強さで行う。子どもであれば片手で押す。
・AEDで電流を流す時は、患者に全電流が届くように、その人から離れる。万が一患者に触れたとしても感電はしない。
・女性の場合はAEDパッドを装着する時は自分の上着をかけてあげるなど配慮する。下着は外さなくてもよい。AEDのパッドが金属に触れないようにする。

中学生や高校生が胸骨圧迫とAEDで部活の顧問の命を助けた例もあります。今回は教職員だけでなく運動部の代表の学生さんにも参加していただきました。本学では事務室と体育館にAEDが設置してあります。施設などを訪れた時は、まずどこにAEDがあるかを確認するとよいと思います。そして講習があれば、ぜひ受けてみてください。(金山 愛子)

多くの教職員がAED研修会に参加しました