ダビデの物語・サウルの活躍その9
サウルを公的に認知させるため、サムエルは部族ごと、氏族ごと、家族ごとに並ばせくじを引かせます。その結果、サウルがくじで選び出されたというのです。荷物の間に隠れていた彼が連れてこられ、民の真ん中に立つと...
サウルを公的に認知させるため、サムエルは部族ごと、氏族ごと、家族ごとに並ばせくじを引かせます。その結果、サウルがくじで選び出されたというのです。荷物の間に隠れていた彼が連れてこられ、民の真ん中に立つと...
サムエルはサウルに油を注いだのですが、まだ全イスラエルの認知を得ていることではありません。油注ぎは個人的で私的なものだったからです。民をミツパに集めサムエルは彼らに通告しています。「イスラエルの神、主...
全イスラエルの期待がかかっていると言われたサウルは、「わたしはイスラエルで最も小さな部族ベニヤミンの者ですし、そのベニヤミンでも最小の一族の者です。どんな理由でわたしにそのようなことを言われるのですか...
神が選ぶ人物をサムエルはどのように見分けることができたのでしょうか。サムエルにお告げがあり「わたしは一人の男をベニヤミンの地からあなたのもとに遣わす。あなたは彼に油を注ぎ、わたしの民イスラエルの指導者...
サムエル記はサムエルとサウルの出会いを語り始めます(上9章)。父が飼っていたろばが数頭姿を消したので、サウルは父の命を受け若者を伴い捜しに出掛けます。ベニヤミン部族の領域を越えてツフという町に来たとき...
王の奴隷となるという警告を無視して、民は「いいえ。我々にはどうしても王が必要なのです。我々もまた、他のすべての国民と同じようになり、王が裁きを行い、王が陣頭に立って進み、我々の戦いをたたかうのです」と...
古代メソポタミアでは、王は神の子とみなされていました。太陽神シャマシュが王となるべき人物に杓を授け、正義と公正に基づく民の統治を委託するという王権理解でした。王は神々を代表して民に向きあい、同時に民を...
王を求める民に、神から言われたとおりサムエルは周辺国の王の権能について語ります(サムエル記上8章11節~17節)。王は、息子を兵士として徴用し、娘を徴用し香料作りや料理を担当させること、畑やぶどう畑、...
ダビデの台頭史はサムエル記上16章から始まります。それはサウルが王位から外され、サムエルがダビデに油を注いで王に任職する場面です。ダビデの物語はそこから始まりますが、しばらくサウルのことをお話しする必...
シロの聖所は祭儀的な威信を失いましたが、サムエルはエリ一族に代わりイスラエル諸部族のため、主なる神に執り成しをする責任を担うようになったのです。主なる神に立ち帰ろうとした民にサムエルは「あなたたちが心...