ダビデの物語・ダビデ王位継承史その13
「ダビデは人をやって女のことを尋ねさせた。それはエリアムの娘バト・シェバで、ヘト人ウリヤの妻だということであった」(サムエル記下11章3節)と語るテキストは、ダビデが女性のことを調べさせたのは、単なる...
「ダビデは人をやって女のことを尋ねさせた。それはエリアムの娘バト・シェバで、ヘト人ウリヤの妻だということであった」(サムエル記下11章3節)と語るテキストは、ダビデが女性のことを調べさせたのは、単なる...
「年が改まり、王たちが出陣する時期になった。ダビデは、ヨアブとその指揮下においた自分の家臣、そしてイスラエルの全軍を送り出した。彼らはアンモン人を滅ぼし、ラバを包囲した。しかしダビデ自身はエルサレムに...
王国が盤石になるにつれて、ダビデの心には、ある思いが消えないまま残っていました。「ダビデは言った。『サウル家の者がまだ生き残っているならば、ヨナタンのために、その者に忠実を尽くしたい』」(サムエル記下...
「ダビデは王として全イスラエルを支配し、……裁きと恵みの業を行った。ツェルヤの子ヨアブは軍の司令官。アヒルドの子ヨシャファトは補佐官。アヒトブの子ツァドクとアビアタルの子アヒメレクは共に祭司。セラヤは...
「主はダビデに、その行く先々で勝利を与えられた」(サムエル記下8章6節)とあるように、ダビデは次々に周囲の敵対国を討ち退け、軍事的成果をあげたことは明らかです。勝利した後、「ダビデ王はこれらの品々を、...
ダビデが献げた祈りは神託に対する応答でした。「主なる神よ、いまこの僕(しもべ)とその家について賜った御言葉をとこしえに守り、御言葉のとおりになさってください。『万軍の主は、イスラエルの神』と唱えられる...
神託にダビデはどう応答したでしょうか。「主なる神よ、何故わたしを、わたしの家などを、ここまでお導きくださったのですか。主なる神よ、御目には、それもまた小さな事にすぎません。また、あなたは、この僕(しも...
独自の解釈を添えたナタンは、再び神の一人称表現で「この者がわたしの名のために家を建て、わたしは彼の王国の王座をとこしえに堅く据える。わたしは彼の父となり、彼はわたしの子となる。彼が過ちを犯すときは、人...
ナタンの神託には多様な要素が含まれています。神殿を建てたいと願ったダビデに「なぜわたしのためにレバノン杉の家を建てないのか、と言ったことがあろうか」(サムエル記下7章7節)と告知した後で、「万軍の主は...
ダビデが王に即位し、エルサレムを占領して首都に定め、神の箱を運び上げた後、神殿を建てたいという願いを持つことは、部族連合から国家形成への道を辿っていることを意味します。遊牧民の伝統が都市国家の伝統にど...