ダビデの物語・ダビデ王位継承史その42
この企みにダビデ王が気付かないはずはありません。「王は女に言った。『わたしがこれから問うことに、隠し立てをしないように。』女は答えた。『王様、どうぞおっしゃってください。』王は言った。『これはすべて、...
この企みにダビデ王が気付かないはずはありません。「王は女に言った。『わたしがこれから問うことに、隠し立てをしないように。』女は答えた。『王様、どうぞおっしゃってください。』王は言った。『これはすべて、...
ヨアブの狙いはどこにあったのでしょう。「女は言った。『主君である王様、はしためにもうひと言申し述べさせてください。……主君である王様、それではなぜ、神の民に対してあなたはこのようにふるまわれるのでしょ...
お世話になった先生やゼミの友人、大学院修士課程時代に院生自治会執行部を組織していた仲間など、それぞれの出会いには濃密な思い出が残っています。でも人生の分かれ道がどこから始まったのか顧みると、どちらに向...
古代イスラエル社会での血の復讐は、国家が成立する以前から、つまり古代メソポタミアから引き継がれた極めて古い慣習でした。殺された人の親族が、復讐の目的で、公的な裁判で争うことなく私的に殺した相手を殺害し...
「テコアの女は王の前に出ると、地にひれ伏して礼をし、『王様、お救いください』と言った。『どうしたのだ』と王が尋ねると、彼女は言った。『わたくしは実はやもめでございます。夫は亡くなりました。はしためには...
関根正雄先生は内村鑑三の最後の弟子だった方でした。読みあさった内村鑑三の著作や、新渡戸稲造、矢内原忠雄が書いたものを通して無教会の考え方には親しんでいました。『イスラエル宗教文化史』の著者が、内村鑑三...
「アムノンの死をあきらめた王の心は、アブサロムを求めていた」(サムエル記下13章39節)と語るテキストは、父ダビデの深い悲しみを伝えています。「アムノンの死をあきらめた」とは、王が皇太子の死を受け入れ...
「アブサロムは逃亡した。見張りの若者が目を上げて眺めると、大勢の人が山腹のホロナイムの道をやって来るのが見えた。ヨナダブは王に言った。『御覧ください。僕(しもべ)が申し上げたとおり、王子たちが帰って来...
手探り状態であった学生時代を思い起こすと、天職など考える暇はなかったと言えます。いろんな出会いがあったことにも気付かされます。しかし自分が手掛けている仕事のルーツを辿っていくと、出会いを意識せざるを得...
「ダビデの兄弟シムアの息子ヨナダブが断言した。『主君よ、若い王子たちが皆殺しになったとお考えになりませんように。殺されたのはアムノン一人です。アブサロムは、妹のタマルが辱めを受けたあの日以来、これを決...