出会いが新しい人生を
将来のことをめぐって相談していた午後のことです。航空便が届いたのです。恩師の関根正雄先生からでした。何ごとだろうと思いながら、封を切ったことを覚えています。一読してびっくりしました。新潟大学で人を探し...
将来のことをめぐって相談していた午後のことです。航空便が届いたのです。恩師の関根正雄先生からでした。何ごとだろうと思いながら、封を切ったことを覚えています。一読してびっくりしました。新潟大学で人を探し...
大きな山を越えたという達成感がありました。しかしもう一つ越えなければならない大きな山が目の前に広がっています。就職をどうするかという問題でした。謎解きをしてもすぐに職場が提供されるわけではありません。...
写経までして紆余曲折を重ねた末に、謎をほぼ解明できたと確信を持ったところで、論文の執筆を開始しました。電動タイプライターの前に座り、一日10時間近い時間を費やして打ち続けました。家族には迷惑であったか...
旧約聖書の法は、語り手が神ヤハウェでなく常にモーセです。そのことが重要なメッセージをわたくしたちに語ってくれています。それが「神の言葉」そのものであるなら、律法は神からの絶対命令となってしまいます。そ...
法典は親しく相手に語りかける文体で戒めや掟を提示しています(申命記12章〜26章)。古代メソポタミアの法典(法集成)は、王が法の神(シャマシュ)から統治を委託され、客観的に三人称表現で規定を記述してい...
編集者が異なった文体を使わざるをえなかった理由、それを説明しなければなりません。偶然では説明になりません。悲劇的な歴史がそこに潜んでいることに気づかされたのです。二人称単数形が帯びている文体要素をもっ...
「更に王はシムイにこう言った。『お前はわたしの父ダビデに対して行ったすべての悪を知っているはずだ。お前の心はそれを知っている。主がお前の悪の報いをお前自身の頭にもたらしてくださるように。しかし、ソロモ...
申命記法典には、中央聖所の規定の他に裁判人や役人が地域住民を指導すべき事柄が、条文として編纂されています。その理由を同化政策の観点から説明できたのです。「あなたはあなたの葡萄園に二種類の種を蒔いてはな...
ヨアブにはソロモンが手を下しダビデ王の遺言を実行しました。シムイの方はどうなったでしょうか。「王は人を遣わし、シムイを呼んで、言った。『エルサレムに家を建てて、そこに住むがよい。そこからどこにも出て行...
「この知らせがヨアブにまで届いた。ヨアブはアブサロムには加担しなかったが、アドニヤに加担したので、主の天幕に逃げ込み、祭壇の角をつかんだ。ソロモン王は、ヨアブが主の天幕に逃げ込み、祭壇のそばにいること...