チャペルのひびき

虚偽にまみれた世界を変えてゆくために

チャペル・アワーは、山﨑ハコネ先生(共生社会学科長)がご担当くださいました。マタイ福音書に記された山上の説教の中の主イエスの「求めよ、そうすれば与えられるであろう」との言葉について、ご自身の経験やお知り合いの方のエピソードを交えつつ、丁寧に教えてくださいました。神さまの御心にかなった正しい道を祈り求めてゆくことの大切さ、そしてその祈りは必ず聞き届けられることを学ぶことができました。アッセンブリ・アワーでは、カルト宗教対策をテーマに松永堡智先生(日本同盟基督教団 新津福音キリスト教会牧師)が、お話しくださいました。私たちの住む世界は、人を欺かんとの虚偽に満ち満ちた世界であること、また、遥か昔から世界はそのようなものであり、聖書の中にも描かれている罪の現実であることをお示しになられました。一方で、聖書は、そのような虚偽に満ちた世界を変革する可能性についても示唆し、そのために、神さまは、ご自身の真実(誠実)な言葉を、繰り返し、人間に語り掛けられてこられたことを、先生は教えてくださいました。そのような真実な言葉を受けとめつつ、またよき師、よき友との出会いをとおして、虚偽に満ち、人を欺き、おとしめてゆく社会から、互いに信頼し合い、助け合う社会へとつくり変える人になってほしいと、語ってくださいました。質疑応答の際、金耿昊先生(国際文化学科 准教授)の、カルト宗教にはまり込んでしまった友人を助けるにはどうすればとの質問に対し、その人を批判することなく、問いかけ、語りかけてほしい、とお答えになられました。いつの日か、カルトにまとわされた覆い破れ、本来の友が現れてくるはずだと。カルト入会の原因として、自分を認めてほしいとの思いがあるはずとのことでした。私たちが忘れてしまいがちな大切なことを教えられたように思いました。(下田尾 治郎) 

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「求めなさい」 共生社会学科 教授 山﨑ハコネ 先生

Ⅱ. アッセンブリ・アワー
講演 「だまされてはいけません。」 日本同盟基督教団 新津福音キリスト教会牧師 松永堡智 先生

<参加学生の感想>
感想1) 自分1人で生きるのではなく、神さまに頼り、自分を越えた存在になるというのが聖書に刻まれているという山﨑先生のお話にとても感銘を受けました。独りよがりというより何かに依存して生きるということは心のよりどころになり、人生をより豊かにしてくれると感じました。また、人間が神に逆らい、人間が神であるという状況が今まだなお続いていることが分かりました。神が創造した世界を人間は自然などの環境を破壊し、人間に都合のよいように世界を創り続けたのが、今日の地球温暖化などの環境問題や人をだますような疑いで満ちた世界になってしまっているのが現状です。こういった際に聖書を知ると神の真理を知り、だまされない世界から抜け出すことができます。また、よき友を人生において決して裏切らず、大切にし、また、疑いやだます社会をつくり替えていくという志を持つことが大切だと今日の授業をとおして学ぶことができました。
感想2) 神さまに正しい道、確かな道を求め続け、神に祈りながら自分の道を探し続け、門をたたき続ければ、必ず神さまが正しい道を示してくださることを、チャペル・アワーで学びました。また、そうして生きていく中でよき友、よき恩師と出会うこと、聖書を知ることが、カルトや偽り、偽予言者にだまされないように生きるために必要なことだと、アッセンブリ・アワーでのお話を聴いて理解しました。それらの言葉を忘れず、大学在学中に真実を見抜く力、求める力や善悪を判別する力を養いたい。よりよい人間になること、誠実な生き方を目指して、人生をとおして努力したいです。