チャペルのひびき

冒険へと誘う神の言葉との出会い

前期の最終チャペル・アワーにおいては、山田耕太学長先生が、「ヘブライ人への手紙」の聖句をもとに、旧約聖書の『創世記』に記された族長アブラハムの生涯について丁寧に教えてくださいました。神の言葉に従い、行き先も知らずに出立したアブラハムの人生は、決して順風満帆な歩みではなかった。後世の人々に「信仰の父」と称えられることもあるアブラハムですが、聖書は、彼を俗世を超越した聖人君子ではなく、この世の問題に深くかかわり、その中で苦悩する人間として描いています。そうした苦悩や試練の中にあって、自らを導く目に見えぬ神の言葉を繰り返し羅針盤として据え直した人生がアブラハムの生涯であったのでしょう。神との出会いによって自らの想定を遥かに超える人生の冒険を歩まされたアブラハムですが、その死を描くに際し、「アブラハムは満ち足りてその生涯を終えた」と聖書は記しています。アブラハムを召し出し導いた神の言葉は、真実なる言葉であったことがこの短い言葉から分かるのです。そのような神の真実の言葉に一人でも多くの学生が出会い、一人ひとりに備えられた唯一無比なる人生の冒険へと踏み出していってほしいと願います。アッセンブリ・アワーにては、「キリスト教音楽」の受講の成果を、KEIWA Choirの皆さんが発表してくださいました。そこで歌われた讃美の歌の数々は、神の言葉に出会い、その愛の真実に心打たれた人々の手によりなったものです。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「行き先も知らない旅人としての人生」 学長 山田耕太 先生
20170721チャペル・アッセンブリ・アワー2

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
公演 キリスト教音楽の受講者によるコーラス KEIWA Choir
20170721チャペル・アッセンブリ・アワー3
 
<参加学生の感想>
感想1) アブラハムもやはり神の言われた教えに従って生きていたんだと感じた。
感想2) アブラハムが一族を率いてイラクからイスラエルにいたる長大な旅をしたことはとてもすごい。旅の途中で神のお告げを聞いた時、アブラハムはどんなことを思っただろうか。
感想3) アブラハムは神への信仰によってさまざまな苦難がありましたが、それらを乗り越えてきたからこそ神は約束を果たしてくれたのだと思うと、苦難を乗り越えることは重要だということが分かりました。
感想4) 「キリスト教音楽のコーラス」は、すごくキレイな声で心が落ち着きました。緊張しているのが伝わってきて、私たちに披露するためにたくさん練習してきたことを考えるととても感動しました。